シャーリー富岡と斉藤洋美が試写会で観たロマンス、コメディ、ヒューマンドラマ、ファンタジー、アニメーション、アクション、ヒストリー、そして、おしゃれな映画を中心に紹介。二人のゆる〜いトークもお楽しみに。

パプーシャの黒い瞳

パプーシャの黒い瞳

原題:Papusza

激動のポーランド現代史と、実在したジプシー女性詩人の生涯が、美しいモノクローム映像と心ふるえる音楽で描かれたポーランド映画の傑作です。

現在のポーランドにあたる地域地域を、馬車を連ねたクンパニア(キャラバン)を組んで旅をしていたジプシーのコミュニティに生まれたパプーシャ(ジプシーの言葉で「人形」の意味)ことブロニスワヴァ・ヴァイス。

パプーシャは書き文字を持たないジプシーの一族に生まれながらも、幼い頃から言葉や文字に惹かれ、こころの翼を広げて、感じたことを心のままに言葉で表現していたのです。


そして、その彼女の詩人としての才能が詩人のイェジ・フィツォフスキにより発見され、ジプシー女性として初めての「詩人」となっていくのですが・・・

そのパプーシャの才能は、その社会の中で大きな波紋を呼び、人生を大きく変えることになるのです。

監督は、ポーランドの名匠クシシュトフ・クラウゼと、その妻ヨアンナ・コス=クラウゼ。

クシシュトフ・クラウゼは2014年12月24日に永眠。この作品が遺作となりました。

そしてなんと言っても見どころは、モノクローム映像で綴られているということです。

どのシーンも、どのシーンも、光と影が織り成す世界観で、まるで絵画を見ているかのようでした。

例えば、暗闇の中で強く温かく燃える焚き火や、「天使のはしご」とも言われる雲の隙間から差し込む太陽光、夜の静寂に浮かぶ満月、などなど、人工的な明るさで忘れかけていた光と影の美しさをたくさん教えてもらえます。

それは言葉では伝えられないほど神々しく美しく、魂に焼付けられてくるのです。

この映画の主人公パプーシャだったら、この美しさをどのような言葉で表現するでしょうか・・・。

「ジプシーに記憶があればつらくて死んでしまう」と、 また「詩なんか書いた覚えがない」とパプーシャが言います。


そのジプシーという、社会から差別を受けるコミュニティのその中で、更に差別を受けたパプーシャが綴った詩は、勇気と魂の叫びだったのかもしれません。

 

日本公開:2015年4月 4日

映画「パプーシャの黒い瞳」のおすすめポイントをシャーリーと洋美が音声で紹介!


監 督

ヨアンナ・コス=クラウゼ

キャスト

ヨビタ・ブドニク、ズビグニェフ・バレリシ、アントニ・パブリツキ、アルトゥール・ステランコ、セバスティアン・ベソウォフスキ、パトリク・ディトウォフ、レオカディア・ブジェジンスカ、パロマ・ミルガ、カロル・ギェルリンスキ、アンジェイ・バルデン

配 給

ムヴィオラ

公式サイト

http://www.moviola.jp/papusza/

製作年・国

2013年ポーランド映画

上映時間

2時間11分

Copyright

(C)ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL+ Studio Filmowe KADR 2013

「パプーシャの黒い瞳」予告編



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